2021年3月19日に開催した、2021正義と平和協議会全国会議 オンライン基調講演
「コロナの時代と教会-正義と平和協議会50年」の映像記録(編集済み)をアップしました。

2020年、コロナパンデミックのなか、世界中で多くの人が、さまざまな形とレベルで、生きることに困難な状況に追いやられることになりました。
とりわけ日本社会では、経済危機を回避する名目で非正規契約労働者の雇い止めが行われ、それは、路上生活や自殺者を生むと同時に、生命と生活の維持のための必須労働「エッセンシャルワーク」が窮地に陥るという皮肉な状況をも、生みだしました。そして、それらの労働を担う非正規契約労働者の多くが、女性でした。
コロナパンデミックが暴き出した、貧困、差別、排除などの構造的暴力。この根深い不正義に対して、教会はどんなことができるでしょうか。教会は、貧困、差別、排除という問題の、いったいどこに立っていると言えるでしょうか。

しかし、今からでも
心を尽くし、断食と泣き叫びと嘆きをもって私に立ち帰れ—主の仰せ・
あなたがたの衣でなく心を割き
あなたがたの神、主に立ち帰れ(ヨエル書 2.12-13)

登壇者 成井大介(新潟教区司教、カリタスジャパン担当司教)
栗田隆子(著述家)
下川雅嗣(イエズス会司祭)

登壇者紹介
成井大介(新潟教区司教、カリタスジャパン担当司教)
1973年愛知県生まれ。2001年に神言修道会で司祭叙階。2020年、新潟教区司教に叙階された。同年よりカリタスジャパン担当司教。これまでカリタスジャパンや神言会総本部、カトリック系のNGOなどにおいて主に海外で行われる貧困、先住民の権利、環境、災害、紛争などに関する教会の取り組みの調整に携わってきた。

栗田隆子(著述家)
1973年神奈川県出身。大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究。その後、非常勤職や派遣社員などのかたわら、女性の貧困問題や労働問題を中心に新聞・雑誌等で発言。2007年から雑誌『フリーターズフリー』を非正規労働当事者として、編集・執筆に参加。その後複数の女性労働や貧困問題に関わるネットワークや団体に呼びかけ人や運営委員として関わる。共著に『1995年ーー未了の問題圏』(大月書店、2008年)、『フェミニズムはだれのもの?ーーフリーターズフリー対談集』(人文書院、2010年)、『高学歴女子の貧困ーー女子は学歴で「幸せ」になれるか?』光文社新書、2014年)、単著に『ぼそぼそ声のフェミニズム』(作品社、2019年)。

下川雅嗣(イエズス会司祭)
イエズス会司祭(2001年叙階)。1992年から現在に至るまでイエズス会社会使徒職委員会のメンバー。上智大学総合グローバル学部にて国際経済学、国際政治経済学を教える。上智大学グローバル・コンサーン研究所所長。特に貧困を生み出す構造とアジア各地のスラムコミュニティ・貧困者自身の歩みとその発展を専門としている。日本では1998年から渋谷を中心に野宿者運動(渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合、「のじれん」)に深く関わっている。