日本カトリック正義と平和協議会2023年全国会議を、2023年3月3日〜4日に開催しました。今年のテーマは「世界と日本の教会のジェンダー意識」。
会議初日の公開講演会のビデオです。(講演部分のみ)
講師:弘田しずえ(ベリス・メルセス宣教修道女会) 日本カトリック正義と平和協議会専門委員、ベリス・メルセス宣教修道女会前総長、女たちの戦争と平和資料館理事、国際パックスクリスティ非暴力作業メンバー
「ジェンダー」という言葉を最近急に耳にするようになりました。「ジェンダー」とは社会的に振り分けられた性別役割のことです。長い間、性別役割は当たり前のことと受け止められてきましたが、「ジェンダー」という言葉の登場は、その当たり前に疑問を付し、私たちに再考を促します。人はみな、男女という二つでは分けきれない、固有の顔を持っています。「すべての人はひとしく神の子である」というイエスのメッセージの実現に向かうとき、「ジェンダー」は、わたしたちを新たな光で照らします。この新たな光に照らされ、近年、カトリック教会も少しずつ変化が起きています。日本の教会は、この光にどう応えていくことができるでしょうか。