那覇教区長ウェイン・バーント司教(日本カトリック正義と平和協議会担当司教)から、2020年6月23日慰霊の日に寄せ、祈りのよびかけが発表されています。

2020年6月23日12:00、沖縄の皆さんと共に太平洋戦争のすべての犠牲者2000万余の追悼のため、ともに祈りましょう。

☧主の平和

平和の源である聖三位の交わりが皆様と共にありますように。

さて、2020年のあらゆる計画が新型感染症のパンデミックによって休止、延期、縮小などの変更を余儀なくされる中、太平洋戦争終戦75年を迎えての沖縄慰霊の日の平和祈念行事も例年のようには執り行えなくなりました。特に今年は、教皇フランシスコの「すべてのいのちを守るため」の呼びかけに応えて、日本司教団は過去の大戦を振り返り、将来に向けた平和希求のメッセージを6月23日沖縄慰霊の日に、「魂魄の塔」にて発表する予定でしたがそれも叶わなくなりました。

ところがどこからともなく吹く風のように働く聖霊の導きによって、これまで思い浮かばなかった分散開催やビデオメッセージなどのアイディアを駆使して、より多くの遺族の参列とより多くの人に届くビデオによるメッセージ発表という思いがけない効果が期待できるかたちを整えることが出来ました。これは、従来の場所や形式に捉われず思いを馳せ、心を一つにすることによって、霊的に一致して祈るという伝統的でありながら、いまの世界状況にマッチした新たな手法で、最近、教皇様も多用している祈り方です。

そこで、この新たな方法であれば6・23沖縄慰霊の日の平和祈念・追悼行事を全国でも共有できると思い、下記の通り謹んでご案内申し上げることにしました。

日本司教団の思いと私たちからの提案にご賛同いただき、沖縄の皆さんと共に太平洋戦争のすべての犠牲者2000万余の追悼と平和祈念ミサや正午の黙祷に心をあわせてご参加いただければ幸いに存じます。

那覇教区長ウェイン・バーント司教

 

  • 沖縄慰霊の日 平和祈念・全戦争犠牲者追悼ミサ 午前11時 開式
  • 沖縄慰霊の日 沖縄県民と心ひとつに全戦争犠牲者のための1分間黙祷 正午
  • 戦後75年 日本カトリック司教団平和メッセージ「すべてのいのちを守るため」発表

                                                   以上

 

那覇教区長ウェイン・バーント司教メッセージ