リーフフレット『「復興」と20ミリシーベルト』

東京電力福島第一原発の深刻事故が発生して10年あまり。事故の処理はますます困難を極めるばかりか、地震対策を怠った東京電力も、国策として原発を進めた国も、自らの責任を認めようともしません。
しかも、事故直後急激に高まった脱原発への関心は少しずつ冷え、とりわけ、被災地を中心に広域に広がった被ばくの問題は、復興を妨げる「風評被害」になるからと、口に出すことも憚られ、それが、政府の原発稼働の思惑を下支えするようなことにすらなっています。
「低線量被ばく」は、私たちの暮らしの根底にある、戸惑わされ、理解しづらく、受け入れ難い思い、けれども向き合わなければならない「大切な問題」です。
「復興」に隠されてしまった「本当に大切なこと」を、もう一度みんなで考えたいとの思いから、福島第一原発事故10年後の現状、事故からの復興政策とこれからも続く低線量被曝の危険をまとめ、リーフレット『「復興」と20ミリシーベルト』を制作いたしました。
制作にあたっては、原子力市民委員会の島薗進先生、後藤忍先生に監修の協力を仰ぎました。ここに感謝を申し上げます。

 リーフフレットは1部20円の製作実費カンパと送料のご負担をお願いいたします。ご注文品発送の際、振込用紙を同封いたします。

ご希望の方は お名前、送付先(住所)注文部数(5部単位でお願いします)を明記の上、正義と平和協議会事務局までまでお申しこみください。 →https://www.jccjp.org/contact-us

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「復興」と20mSv ー ともに暮らす家(=地球)を大切にするために
(A2八面折り=A5サイズ)
福島第一原発事故発生から10年余り。
「復興」という目標の陰で、見えなくされたものはないか。
ほんとうの「復興」とは何か、みんなで考えるきっかけを作るために…
〈見出し〉
安全ではなかった原発のこと
 原子炉の内側はどうなっているのか?
 原子炉の内側では何が起きているのか?
放射線と被ばくのいちばん基本的なこと
 放射線はどうして危険なのでしょうか?
 被ばくするとどうなるか?
 放射線 身体の外から・中から
少ない放射線被ばくなら大丈夫と言えるのでしょうか?
福島原発事故から10余年 避難と帰還と政府の「リスクコミュニケーション」
 帰還政策はどう進められたか?
避難指示区域 帰還の基準は今もなお、年間20mSv(緊急時の基準)
誰も知らない「初期被ばく」
政府の「リスクコミュニケーション」に納得できるか?
誰のための福島県県民健康調査?
帰還できないと判断した人たちはどうすればいいのか?
被ばくの不安が言いにくい
無用な追加被ばくの心配をしなくてすむ社会の実現を