1991年12月10日

「PKO法案」に対する要望書
内閣総理大臣
宮沢喜一殿

私たちは、去る11月27日に衆議院国際協力特別委員会において強行採決された「PKO法案」に対し、反対を表明します。
日本は、かつて平和の名のもとに戦争を引き起こし、アジア、太平洋地域の人々に計り知れない惨禍を与えました。五十年の歳月が経過した今なお、その傷痕は癒えていません。
私たちは、政府がこの歴史的事実を認め、反省されることを願うものです。そして、自衛隊による軍事的貢献ではなく、平和憲法の精神に基づき非軍事的分野で文民による飢餓や貧困の解消、難民援助や環境保護などの国際活動を通じて、アジアと世界の平和創造への真の国際質献を果たされるよう要望します。

日本カトリック正義と平和協議会
会長 相馬信夫 会員一同