1994年2月12日
決議文
私たちは、1994年2月10日から12日にかけて軽井沢において、日本カトリック正義と平和協議会の全国担当者・代表者会議をもちました。その会議の中で福岡教区正義と平和協議会代表の青柳行信さんから1993年9月に起こった逮捕事件についての報告を聞きました。
青柳行信さんは、滞日・在日外国人(移住労働者)への支援活動を続けるうちに、自宅と職場の強制捜査を受け、逮捕され、115日間の拘留を経て現在保釈中です。この事件の背景にある状況、逮捕と長期拘留の意味、今後の方針などについて本人の考えを詳しく直接に聞き、質疑を経て全員が共通の現状認識を持つことができました。
私たちは、青柳さんの活動がキリスト教精神に基づく人道的行為であったにもかかわらず、青柳さんが逮捕され長期拘留されたことは、滞日・在日外国人(移住労働者)の人権を守る支援活動への弾圧であると考えます。そしてその背後には滞日・在日外国人(移住労働者)に対する排外主義があるという共通認識を持ち、滞日・在日外国人(移住労働者)とともに生きるために支援の輪を広げ、共同行動を進めていくことを決議しました。
1) 全国各地の正義と平和協議会はキリストの精神に基づき、互いに緊密な連
絡をとり、市民団体との連絡を大切にしながら青柳さんを支援する。この支援活動を通して滞日・在日外国人(移住労働者)の人権侵害と入管法行政の不備をただし、問題解決のための惜しみない努力と行動をとる。
2)日本カトリック正義と平和協議会事務局は、福岡教区正義と平和協議会と連絡をとりながら、情報の集約と運動の推進をはかる。
日本カトリック正義と平和協議会
全国担当者・代表者会議参加者一同