内閣総理大臣 野田佳彦様

2012年 7月23

日本カトリック正義と平和協議事務局

事務局長 大倉一美

 

オスプレイの日本上陸に抗議し、沖縄普天間基地配備に反対します。

 723日、事故発生率の極めて高い、アメリカ軍の新型輸送機オスプレイ12機が、岩国に強硬陸揚げされました。オスプレイの普天間飛行場配備が完了すれば、世界一危険ともいわれる普天間基地はさらに一層危険な飛行場となります。普天間基地の周辺には小学校や病院が建ち、成長期の子どもたちや療養中の方々の精神状態に想像を超える負荷をかけることを、見逃すわけにはいきません。また、配備後は全国6ルートで年間330回の低空の訓練飛行が行われ、沖縄はもちろん、国内の広域にわたって不安と恐怖に陥ることになります。さらに、オスプレイ配備の目的は、朝鮮民主主義人民共和国と中華人民共和国に対する米国の牽制強化にあり、結果として、東アジアの緊張関係は一層厳しいものとなると言わざるを得ません。

 オスプレイの配備は、私たち日本国住民の生活を踏みにじるものです。平和と武力は共存できません。平和を武力で得ることはできません。私たちの平和的生存権を無視して東アジアでの覇権伸張のみをめざす米国政府と、米国の意向に追従するほかのない日本政府に強く抗議します。