Prot.SC-JP 12-05

2012 102

 

内閣総理大臣 野田佳彦様

防衛大臣     森本 敏様

沖縄防衛局長 武田博史様

 日本カトリック正義と平和協議会

会長 谷 大二

オスプレイの沖縄普天間基地配備に抗議します。

 101日、アメリカ軍の新型輸送機オスプレイが沖縄県普天間飛行場に配備されました。沖縄県全41市町村首長、沖縄県議会が全会一致で配備に反対を掲げたにもかかわらず、日本政府は沖縄県市民の総意を踏みにじりました。私たち日本カトリック正義と平和協議会は、既に2012年7月23日、「オスプレイの日本上陸に抗議し、沖縄普天間基地配備に反対します。」という表題で、野田佳彦内閣総理大臣あてにオスプレイ配備に関する抗議文を提出しました。私たちの訴えは変わりません。オスプレイ配備によって、世界一危険ともいわれる普天間基地はますます危険な飛行場となりました。普天間基地の周辺には小学校や病院が建ち、成長期の子どもたちや療養中の人々に想像を超える負荷をかけることを、見逃すわけにはいきません。政府は、今回とった政策がまぎれもなく「沖縄差別」を根底とするものであることを深く反省し、沖縄の市民の総意と安全を最優先し、ただちにオスプレイ配備を撤回してください。

 もちろん、オスプレイの配備は、私たち日本国住民全体の生活をも侵害するものです。平和と武力は共存できません。平和を武力で得ることはできません。私たちの平和的生存権を無視して東アジアでの覇権伸張のみをめざす米国政府と、米国の意向に追従するほかのない日本政府に強く抗議します。