1983年4月1日
要請書
福岡鉱山保安監督局局長
山梨晃一殿

拝啓
私どもは日本のカトリック教会を代表し、貴殿に本書面をもって、松尾ヒ素鉱毒事件で苦しむ人々に対して、心あるご配慮をお願いする次第です。
一昨日私どもは、貴本社前で冷たい雨と風の吹きつける中、すでに八日間も座りこみをしているという年老いた鉱毒患者達に接し、大きな驚きと感動を受けました。あの異常な状況は、一日も早く解決されなければならないと存じます。
私どもは、日本のカトリック教会の機関でありますカリタス・ジャパンを通して、以前から公害病に苦しむ人々に連帯し、援助の手を差しのべてまいりました。
全国のカトリック諸団体の人々と共にお願いいたします。すでに7年も病の苦しみに加えて、裁判所の判断を待ち続ける苦しみを経てきた人々に対し、これ以上控訴審に訴えることなく、早急に交渉をもって和解に達せられますようつつしんでお願いいたします。

日本カトリック正義と平和協議会
担当司教 相馬信夫
事務局長 深水正勝